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マレーシアのテレビ事情

夫婦でマレーシアに移り住んだのが、2007年の夏。
最初は首都クアラルンプール(KL)のダマンサラ・ペルダナ(Damansara Perdana)という街に住んでいた。

マレーシアでは、テレビといえば衛星放送が一般的で。
その名もASTRO

Astro One TV Packages with Astro
Easy streaming on any devices with your family, from Astro Originals, movies, live sports, kids, to apps including Netflix, Disney+ Hotstar, Viu, and more.

100チャンネル以上ある民間放送で、日本でいえばスカパー!をイメージしていただければよろしいかと。

マレーシアは多民族国家で、メインのマレー系に加えて英国統治時代に労働者として移民してきたチャイナ系とインド系。さらにKLには欧州系の白人も多く、すべての人種で共通するのは英語となる。

それぞれの民族で言葉も違えば文化も違う。
地上波放送もあることはあったけど3チャンネルくらい。多民族の多様な嗜好に合わせるなら100チャンネル以上あるASTROじゃないと無理。で、中流以下の人でもほぼみんなASTROを契約していたんじゃないかしらん。
「テレビを見る」というより「アストロ見る」って感じ。

日本では、地上波に加えNHKや民放各局でも衛星放送をやってるわけで。それと比べると、地上波3局にアストロ、って、ずっとシンプルですね。

契約はスカパー!同様パック制で、僕が移り住んだ当時は、基本パックの他に追加でインドパックやチャイナパックを契約するようになっていて、唯一の日本語放送である「NHK World」は、チャイナパックに入っていた。
つまり、パック料金を支払っても「NHK World」以外は全部中国語放送でチンプンカンプン。と、コスパの悪いことおびただしいのでありますよ。

ま、日本でもスカパー!を契約していたワタシとしては、わりとあたりまえにこのテレビ環境を受け入れていたけど。

それよりインターネット回線ですな。
マレーシアに住みながら、日本の仕事をしていたワタシ。
今話題のサテライトオフィスってやつを10年以上前からやってたわけで。どなると、テレビよりも、確実なインターネット回線を確保する方が死活問題なのだ。

住み始めた2007年当時、マレーシアのインターネット回線は貧弱だった。
最初に住んだコンド〈Metropolitan sq〉では、オーナーが引いていた有線のインターネット回線をそのまま使用。回線スピードはともかく、引っ越し早々なんの悩みもなくすぐにインターネットが繋がるというのはラッキーでしたね。

1年後には引っ越すことになり、ここで初めてインターネット回線をどうするか、選ばなきゃならないことに。

そりゃもうね、調べましたよ。
そもそもマレーシアでは有線の電話回線自体がアヤシイ。ADSLには期待できない。ブチブチ切れるとみんな文句を言っている。

で、iZZiという、無線接続のブロードバンドサービスを契約してみたわけ。
当時の記録をみると、

まずは今のコンドで接続。
近くに中継局があるので、アンテナ強度は100%。なんだけど、ここから先が結構大変でした。
本来はオートマチックにUSB接続で一丁アガリみたいなんだけど、これがうまくいかず。ワタシ、こういうの詳しくないし。
で、ルータを繋いでPPPoEで接続を試みる。成功。

ところがizziのホームページは繋がるけど他は開かないという不思議な現象に遭遇。

いじくりまわしているうちに、なんだか成功し、Webもメールもすべてok。速度も下り940kbps出ているので、今までの倍です。

なんて書いてる。
まだできたての新しい会社だったので、結構冒険だったと思う。
940kbpsで喜んでるけど、引っ越し後の記述では、アップロードが遅く原稿ファイルを送るのに苦労していますね。

今はもうiZZiのサービスは終わっているんだけど、当時他の「インターネットに困っている在マレーシア日本人」向けに以下のようにレポートしてます。

ワイヤレス接続のISP、izziには何種類かパッケージがあって、それぞれ端末(UT:ユーザーターミナルと名付けられているようです)の接続方法が違います。
http://www.izzi.com.my/products.php

iZZione 月額66RM
PCMCIA cardで接続。PCカードとも言うかな? 名刺サイズで厚みは4mmくらいでしょうか。ノートPCの横にこのスロットがあってそこに差し込みます。

iZZiyou 月額98RM
USB接続。USBというのは、今やPCの標準的な外部接続方法ですね。マウスやキーボード、プリンタなんかもUSB接続の物が多くなっています。

iZZipro 月額118RM
うちで契約したのが、これ。イーサポートが付いています。電話のモジュラージャックより一回り大きいLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)用コネクターです。こことルータをLANケーブルで接続すれば、複数のPCが同時にインターネット接続できます。ワイヤレスのルータを使えば、ここからPCまでを無線接続させる事もできるわけです。又、USBポートも付いていますから、iZZiyou同様、USB接続もできます。つーか、うちではこれはうまく行かなかったんですが。

iZZiteam 月額180RM
iZZiproの端末(UT)は結構大きいので、iZZiyouのUSB端末もセットになった商品です。家ではproの端末、外出時にはyouの端末と、両方使えるようになっているようです。


iZZiex 月額88RM
PCI Express/54スロット用の端末のようです。PCI Expressというのは、PC内部の接続規格で、パラレル接続のPCIをシリアル転送で高速化した規格です。/54という意味が良く分からないのですが、小型ノート用に新しくできた規格なんですかね?

と、ざっとこんな感じ。

実際には、ワタシが契約したiZZiproの場合、
月々の接続料 118×12=1416RM
初期設定料  82RM
————————–
合計  1498RM

を一括で前払いになります。今はキャンペーンにつき1ヶ月オマケになってこれで13ヶ月分です。
端末(UT)はサービス。買えば929RMという事ですが、そんなに高くはないと思うけど。

1年目以降は月額88RMという事なので、30RM×12=360RMが端末代で、それを12ヶ月ローンで払うって感じでしょうか。
なにより先払いなので、倒産しないか心配です(^_^;)

ちなみに、iZZiはiBurstという京セラが開発した技術を使っており、世界中で使われているようなので、それ自体は怪しいものではありません。

http://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/office/iburst/inde…

以上、当時現地のSNSに書いていた記事を記録として残しておきます。
リンク先は今はもうありません。
2008年当時のレートは、1リンギ=31円くらいです。

続く2009年にも引っ越し。斜め前のコンドだけど。
前の大家が残してくれたStreamyxという、日本で言えば「フレッツ」みたいなメジャーな回線をそのまま使う。というか使って良いよ、とのことなのでそのまま使う。

で、使ってみたら、Streamyx、速い!!
月額99リンギみたいだから1Mの契約みたいなんだけど、
http://speedtest.izzi.com.my/
↑ここで測ってみたら、1.5Mbps出てる。

日本のサイト、
http://www.usen.com/speedtest/speedtest.html
で測っても、1.183Mbps パンダ級。

Youtubeもサクサク見られる。

これはイイ。うれしい。
なんか、視力が急に良くなったみたいな感じ。
メガネのレンズを吹いた直後といいますか。

現在、4Mのコンボ(電話込みで月額160リンギ)にしようかなぁ、とさらなる欲望が。
4Mにしてもスピードたいして変わらなかったりして。なんてことが起こりそうな予感もする(^_^;)

なんて大喜びしているけど。
この後、2012年にはAstro B.yondに変えている。

Astro B.yondは光ケーブルを使った、インターネットとIPTVのサービスで、日本で言えばJ-COMみたいなもんですね。J-COM使ったことないけど。
当時の記述は、以下

アストロ・びよ~んど

Astro B.yond のIPTVを申し込んできた。

マレーシアの衛星放送、Astroのハイビジョン版、B.yondのケーブルテレビで、同じB.yondでも衛星放送とは違う。

光ファイバーケーブルを部屋まで引きこむんだそうな。
だから、雨が降ろうが雷が鳴ろうが放送が途切れる事はない。

おまけに、HDDレコーダーも付いてくる。裏番組も録画できる。
さらに、ブロードバンド・インターネットアクセスも付いてくる。

気になる料金は、
ブロードバンド・インターネットアクセスが、
3Mbps 128RM/month
6Mbps 148RM/month
12Mbps 198RM/month
24Mbps 298RM/month
今は、TMのStreamyXで、1Mbpsで99RM/month。これに固定電話が30RM/monthくらいだから合わせて130RMでしょ。
だったら、こっちの方がいいじゃん。

Astro B.yond IPTVは固定電話も使えます。0.15RMのフラットレート。
別に国際通話オプション(10RM/month)を付けると、日本を含む10ヶ国に0.1RM/minで国際電話も可。

アストロの方の料金は変わらない……というより、今はサービスパックがあって、全部入りのSP3でも月額130RM。
HDDレコーダーがあるので、NHKも映画も見るようになるだろうなぁと思い、こちらを選択。
つまらなかったら今の契約、Family+3 Minis+Sports に戻せばいいし。それでも50リンギくらいしか変わらないんだけど。

で、6Mbpsのインターネットと合わせて、月額278RM。
今までが、電話+インターネット+アストロで、215リンギ位支払っているわけだから、63リンギ高くなって、インターネットは6倍速。アストロチャンネルも大幅にアップ。おまけにHDDレコーダーもついてくる。

どうです、お客さん!!

申し込みは、モントキアラ、SolarisにあるAstro B.yond IPTV Concept store。(Maybankの裏手)で。
スタッフはなかなかハキハキしてて、説明は分かりやすかった。

そうそう、アクチベーションフィーが別に300リンギかかりますが、クレジットカード自動引き落としにすればこれが無料です。

申し込みから2~3週間で工事に来るらしい。
来るか? ホントに。 そこが不安。

あと、コンドまで光ファイバーが来てないと使えません。

今改めてみると、月額278リンギ=約8600円。日本だと、インターネット(6千円/月)+hulu(1000円/月)=7000円 からすると高いですね。他の物価が日本の半分以下と考えると、さらに。

とはいえ、確実なインターネット回線が必須だった当時のワタシとしては高いと思っていなかった。満足感一杯でした。インターネット回線としては決定版。

……なんだけど、前述のようにIPTVの方は日本語チャンネルが「NHK World」しかないわけですよ。
そこで、日本のドラマは本屋で売っているDVDで視聴。妙に安くて中国語のパッケージに入っているアヤシイものだけど、大手の本屋で堂々と売っている。
日本のドラマはマレーシア人にも人気なので、日本の民放各局でそれぞれちゃんとDVDを売れば良かったのになぁと思う。
あるいは、民放各局のドラマを合わせた、今の「TVer」みたいなチャンネル造ってASTROで配信するとか。英語、マレー語字幕をつけて。かなり人気が出たと思いますよ。

さて、日本のドラマはこのパチもんDVDでいけるんだけど、問題は米TVドラマや映画で。日本語字幕のものはまず無い。
英語字幕で見る感じ。

ディズニー・アニメなんかだと英語字幕でだいたいストーリーを追えるんだけど、大人向けの難しいストーリーのものになるとワタシの英語力ではまあ無理ですな。
『HEROES』あたりは英語字幕で最後まで見たけど、結構勘違いしているところあるかも。

で、『LOST』や『24』などの洋物TVドラマは日本の友達がDVDに録画して送ってくれるようになった。これがありがたかったなぁ。

こちら、秋葉原がまるごと1つのビルに収まったような、ローヤットプラザ。僕のお気に入りの場所です

そして、何年からだっけ?
huluの登場で、この環境が大きく変わった。
日本のドラマや映画はもちろん。洋物も日本語字幕で見られるわけで。
海外から日本語版huIuを見るのはちょっとコツがいるんだけど。そこはそれ、我が家はIT系企業なので。
「ツール・ド・フランス」なんかも「J SPORTSオンデマンド」なら日本語解説で見られるようになり。
もう、大満足。ASTROはインターネットのみで、IPTVの方は結局最後は解約しちゃった。
いやー、インターネットは素晴らしいのだ。

そして、2016年に日本に戻るわけだけど。
テレビ視聴環境はマレーシア時代のママ。マレーシアで使っていたテレビを持ち帰り、PCに繋いで見ています。

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