1月22日。舵オンラインに「仕上げの1週間」と題して記事をアップしました。
「ヴァンデグローブ2020-2021」の優勝争いはいよいよ大詰め。最後の1週間が始まった……という記事で挙げたポジションがこちら、
世界標準時(UTC)で21日 21:00のポジションですから、日本時間の22日朝6時ですね。
ここから1週間。いやもうほんと。誰が勝つのかわからない状況です。
ますます分からず
そして、その “最後の1週間” も2日が経過して、今朝のポジション(1/23 21:00 UTC)がこちら。
最も西にいたルイ・バートン(35歳/男性/フランス)の〈BUREAU VALLEE 2〉も東に寄せてきました。大回りになったので距離は余計に走っていますが、良い風に乗って前に出ています。
ヤニック・ベスタベン(47歳/男性/フランス)の〈Maître CoQ IV〉も、どうやらホーン岬通過時に壊したセールも直したようで、特にダウンウインドでは本来の艇速が出ているもよう。10時間15分の救済タイムを持っているところに、トップのシャルリー・ダラン(36歳/男性/フランス)〈APIVIA〉との距離差が159マイルと変わらず。いけてます。
で、この航跡では1艇だけジャイブして左に出ようとしています。うーん、そのまま付いていった方が良さそうだけどなぁ。
ボリス・ハーマン(39歳/男性/ドイツ)の〈SEAEXPLORER – YACHT CLUB DE MONACO〉も、6時間の救済タイムあり。
今、18ノットくらい出てますから。平均16ノットとしても、6時間だと96マイル。
この2艇、最後の最後で救済タイムが効いてきそうです。
風向風速予測は……
公式トラッキング・マップでは、図の風向からして合わない航跡で走っているような状況がまま見受けられます。この図の風向風速はモデルから計算しているものなので、このように複雑な気象状況になると、あまり正確ともいえないようです。
ましてや、この先の予想となると……。
とはいえ、24時間後の風向風速の予想モデルを表示させてみます。
艇のポジションは今(日本時間の1月24日朝/UTC:1/23 21:00)のもの。
なので、24時間後の艇団の予想位置を赤い点線で書き込みました。
右海面の方が風向が西寄りに周ってます。風速も強そう。
で、北に前線があり。西にはかなりキツイ低気圧が……。
で、48時間後が↓こちら。
通過時には前線は弱まるようですが、その先にも風の峰があり。ここで風向は一気に南東に振れそうです。で、艇団はちょうどこのタイミングでここに差し掛かりそう。
なんですが、このあたりの予報がいつの間にか変わっていることが多く、微妙です。どうなるのか、予測不可能。傾向として、日本近海のように、 “低気圧は発達しながら東進する” わけでもないみたいです。弱まったり北へいったりと、ヤヤコシイです。
トップ艇フィニッシュは、1月27日か
そして72時間後が↓こちら。
今から72時間後ですから、1月26日 21:00 UTCの 風向風速になります。風は一旦ソフトになるのですが、トップ艇はこのあたりでフィニッシュしそう。
日本時間では1月27日。この日のうちに、先頭の7艇は続々とフィニッシュしてきそうです。
で、さらにその24時間後になると↓こちら
一転強風が入る……予報です。後続艇有利か。
が、このタイミングが1日くらいずれても不思議はないです。これまでのこの予想図をみているかぎりこのあたりはあまりあてにならないもよう。
だから、面白いんですけど。
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