『水曜どうでしょう』は、1996年に北海道テレビが制作放送した番組で、当時はまだ単なる大学生だった大泉洋が、所属事務所の社長(ミスター)とテレビ局のディレクター(ヒゲ)、にイジられながら旅をし、それをカメラの うれしーが淡々と追うという、安っぽい作りのローカル深夜放送だった。
これが妙にうけて、やがて全国放送されると大ヒットし。続編が続々と生まれた。
いやー、ほんと面白いですよね。全部見ました。
いや、でも、ちょっと待てよ。なんで面白いんだろう?
赤ワインはどうでしょう?
いやね、カミさんが仕事の打ち合わせで茅ヶ崎に行き、帰りがけ夕飯のおかずを買って帰ってきたんですよ。で、帰るなり「今夜は赤ワインだから」と宣言。
ええ、確かに、赤ワインに合いそうなお総菜。つまみ系のお総菜。
何料理なんだろう。ちょっと和風のイタリアン? イタリア行ったことないけど。いや、こういうのをフレンチというのか? そういや、本物のフレンチって食べた覚えないし。やっぱ茅ヶ崎スタイルか。
とにかく赤ワインに合いそうなのは間違いない。
では、赤ワイン飲みながらの団らんに、テレビは何を見たらいいのか。
ご承知のように、我が家にはテレビが無い。ネットで動画を見ています。
昨夜まではAppleTV+で『テヘラン』見てたんです。
イラン国内でイスラエルの諜報部員が工作活動をするという、AppleTV+オリジナルのTVドラマ。スリリングな展開なんだけど、絵面が暗い。
赤ワインとこのおつまみでまったり過ごすには向かないよなぁ。
それでは、ということでNetFlixに戻って……。
お、『水曜どうでしょう』あるじゃん。となったわけ。
NetFlixは映画やドラマばかりではなく、このてのバラエティーも結構あるんですよね。
それも、『水曜どうでしょう 2019新作』って、そんなのまだ見てないよ。あったんかい? 新作が。
登場人物は、相変わらずの4人。……なんだけど、みなさん出世してまして。
大泉洋なんて、今や主演でドラマや映画が多数あり。
日本の男優としては、10本の指に入るのでは? というくらいの大出世ですよ。
それが、相も変わらず『どうでしょう』しているところが立派。相も変わらずイジられているところがイイ。相も変わらずブーたれているところが、さすが。
と、相も変わらず安い作りの『どうでしょう』が、このお総菜とワインに合うのです。
一生どうでしょうします
このお総菜、めっぽう美味しいけど、けしてお高くないんです。これ、全部で1,100円+消費税 だって。
久里浜の駅ビル内にも、しゃれたお総菜売ってるお店はあるんだけど、高いから。100gで500円とか。肉を買って帰って自分で焼いた方がイイじゃん。って感じ。
こちら、茅ヶ崎グルメはこれで1,100円+税ですよ。
やっぱ、食べ物はコスパでしょ。
ワタクシ、けしってグルメではありません。
グルメの天敵ともいえる味の素が大好きで。
キューピー、ヤマザキパン、永谷園、味の素。日本の食の中核を占めるこの4社──名付けてKYNAの文化圏で生活しております。GAFA(ガーファ)よりKYNA(キーニャ)、なのであります。
一方、今回カミさんと茅ヶ崎の仕事に同行していたカメラマン夫妻は、ちょっと前まで茅ヶ崎に住んでおり、これがまたグルメな夫婦でありまして。特に奥様の方は、うちのカミさんに言わせるとグルメモンスターで、
「夕食のお総菜? じゃここがいいわよ。絶対気に入るから」と、大阪のおばちゃん的なオシの強さでお店を紹介されるも、どこか天然入っていて、これがどうも育ちの良さからくる天然って感じ。
育ちの良い人は、安くて美味しいものを知っている。by Hernie Tête chauve
あ、そうか。
『水曜どうでしょう』にも、どこか育ちの良さが漂っているんだなぁ。
全体的には安っぽい作りで、上品とは言えない出たとこ勝負の無責任な構成なんだけど。出川哲朗やたけし軍団的なイジりイジられ芸とは全然違う方向の。そう、安くて美味しい、赤ワインに合うお総菜って感じ。
それが『水曜どうでしょう』の魅力なんじゃないかしらん。
で、『水曜どうでしょう 2020』10月28日から配信だってよ。
お正月にはNetFlixに降りてくるか。そしたら、お節料理つつきながら見よっと。
うち、テレビ無いんで。
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