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ヴァンデグローブ コージロー先頭に立つ

ヴァンデグローブはスタートから35日。先頭艇団がぐっと詰まっているところで、予言通り、後続の第1艇団はバラバラになり、コージローのいる後続 第2艇団が面白いことになっていますぞ。

ファブリス・アメデオ、リタイア

12月11日。
後続 第2艇団のトップを走っていたファブリス・アメデオ(42♂仏)の〈NEWREST – ART & FENÊTRES〉がリタイア。
ヨット自体はなんら問題ないのですが、搭載しているコンピュータに新たなトラブルがあり、気象フィルがダウンロードできず、勝つためのルーティングのみならず安全が保てないから。とのこと。

I can no longer download the weather files, calculate the optimal course, the fastest possible route and importantly the safest possible.

https://www.vendeeglobe.org/en/news/20962/fabric-amedeo-is-forced-to-abandon

マストが折れるとか、ラダーが壊れるとか、浸水が止まらないとか、どう考えても走れないという状況ではないわけで。
逆に、このての目に見えないような箇所のトラブルは直すの難しそう。
通信機器かアンテナか。そこで受信したデータを表示する機器も含めて、それぞれにハードウエアとソフトウエアがあって。PC自体も、いくつものソフトウエアが連携してはじめて求めるデータが表示されるわけで。これを直すのは、はたしてセーラーの領分なのか。
で、走れないことはないので、じゃあどうするか。
ここでの判断は難しいところでしょう。

艇は、2015年進水のフォイル第1世代艇で、前回(2016-2017)優勝した〈Banque Populaire〉のシスターシップです。ということは、今回の参加艇の中では、かなり上級の艇と言ってよろしいかと。
その分、フォイル艇というのは扱いが難しいようで、そのあたりも手に余っていたのです……という感じが、以下のコメントから読み取れます。

The foils on the boat are difficult in strong winds and my priority has always been to be able to sail both safely and according to the principles of maintaining both control of the safety of myself and of that of the boat. I have therefore decided to stop my Vendée Globe race in Cape Town. It’s a decision that was difficult to take. I must take it and assume it.

https://www.vendeeglobe.org/en/news/20962/fabric-amedeo-is-forced-to-abandon

コージーロートップに

ファブリス・アメデオのリタイアで、後続 第2艇団のトップに立ったのが、アレクシア・バリエ(40歳♀仏)の〈TSE – 4MYPLANET〉

そして、ミランダ・メロン(51♀英)の〈CAMPAGNE DE FRANCE〉の2艇。

それを追う白石康次郎の〈DMG MORI GLOBAL ONE〉が12月13日、いよいよこの2艇を抜き去りトップに躍り出ました。

そこに、ものすごいペースで追いついてきたジェレミ・ベユー(44♂仏)の〈CHARAL〉も加わって、後続 第2艇団は東へ進みます。

次の標的は、ばらけた後続 第1艇団の最後尾。マニュエル・クザン(53♂仏)の〈GROUPE SÉTIN〉。ピップ・ヘアー(46♀英)の〈MEDALLIA〉。ディダック・コスタ(39♂スペイン)の〈ONE PLANET ONE OCEAN〉
と、この辺りもご紹介していかないと。なんたって、まだまだ先は長いので。ご紹介もまだ後で。

先頭艇団

先行艇団は、シャルリー・ダラン(36♂仏)の〈APIVIA〉がなんとかトップをキープ。前の方から風が落ちちゃって、苦労しているもよう。なんたって初出場ですから。
トマ・ルイヤン(39♂仏)の〈LinkedOut〉とヤニック・ベスタ(47♂仏)の〈Maître CoQ IV〉がすぐ後を追いますが、〈Maître CoQ IV〉〈PRB〉の捜索で時間を費やしているので、その救済タイムを加えると実質のトップか。
200マイル後ろから追う〈YES WE CAM!〉の救済時間はさらに長くなるでしょうから、そこんとこどうなのか。
何時間の救済があるのか、まだ発表されていないようです。

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