1月25日。トップに立ったルイ・バートン(35歳/男性/フランス)の〈BUREAU VALLEE 2〉、、、
、、の続きです。
1月26日。最も西にいたシャルリー・ダラン (36歳/男性/フランス)の〈APIVIA〉が前に出ています。まあ、どっちが前かは難しいところですが。〈APIVIA〉が追いついて並んだと表現した方がいいか。
2艇を追うボリス・ハーマン(39歳/男性/ドイツ)の〈SEAEXPLORER – YACHT CLUB DE MONACO〉を加えた3艇が最短距離となる東寄りのコースを引いています。
3艇の紹介はこちらから。
〈SEAEXPLORER 〉は救済時間が6時間あり、今(日本時間1/26朝)のところ〈APIVIA〉と〈SEAEXPLORER〉の差が75.3マイルですから、このまま付いていけば救済時間を引いて逆転勝ちとなります。
そのあたり、今のところボリス・ハーマン本人はコメントしていないみたいですが、逆に西へ出したヤニック・ベスタベン(47歳/男性/フランス)の〈Maître CoQ IV〉は救済時間が10時間15分。「20ノットで80マイルだから……」と、自艇〈SEAEXPLORER〉との救済時間の差4時間から計算したコメントを出しているところから、このあたりしっかり頭に入れてのコース取り──つまり〈APIVIA〉〈BUREAU VALLEE 2〉に付いていく作戦だと思われます。
さすがドイツの貴公子、コメントは落ち着いたものです。
「Boris Herrmann: “I am relatively relaxed”」
今朝(2025/01/25 21:00)のポジションがこちら。
先頭5艇に絞って航跡も入れてみました。
航跡の起点は24時間前の地点になってます。
ジャイブジャイブの完全なダウンウインドレグになってます。目安として風向に直角な線も入れてみました。
東寄りの上記3艇に対し、西よりのコースをとったヤニック・ベスタベン(47歳/男性/フランス)の〈Maître CoQ IV〉とトマ・ルイヤン(39歳/男性/フランス)の〈LinkedOut〉は、この後どうなるのか。
2艇の紹介はこちらから。
この時点では、この5艇はすべてポートタックですが、岸寄り(東コース)の3艇の方がバウダウンできてますね。
ポート側のフォイルが2mも欠けている〈LinkedOut〉としては、そのまま後を付いていっても勝ち目がないとみて賭に出る意味はあるかと思うのですが。救済10時間のアドバンテージを持っている〈Maître CoQ IV〉としてはどうなのか。アゾレス諸島通過後も、右海面に戻る余地はあったと思うのですが。
ヤニック・ベスタベン自身は↑上の動画で、「より強い風を受けて走る事ができた」と言ってます。が、なんか疲れてそう。
ホーン岬回航時に破損したファーラーも直したそうですが、ドラムは付いてない? ダウンウインドセールは使えるもよう。と、なんだか受け答えもぎこちないです。
東コースを選んだルイ・バートンも、こちらはハッキリと「疲れた」と言ってます。
IMOCA60のジャイビングにはかなりの作業量があるようで、中でも荷物を左右に移動するだけで30分かかるということ。ちょいとした引っ越しを繰り返している感じ。
ここから12時間後の風向風速の予想がこちら。
2手に分かれたトップ5艇ですが、公式ライブ動画での予想では、図のようにどちらもビスケー湾の北からフィニッシュのルサーブルドロンヌを目指すのではないか……と、これはスキッパーから聞いたわけではなく、スタジオでの想像のようですが。シミュレーションでは西寄り2艇も差はかなり詰まりそう。
ただ、西の風の強い海域は、思いの他東に広がりませんね。
そのあたり、艇上で得る気象データも毎回異なるようで、参加艇も悩んでいるもよう。
ここからさらに12時間後の1月26日 21:00(UTC)(日本時間1/27早朝)がこちら。
風が落ちて、最後の最後はちょっと手間取りそうです。
東コースの3艇は、スタジオの予想に反して南からビスケー湾入りするかも。
現地でも出迎え準備が始まっています。
続きは↓こちら
公式webサイト(英語)はこちら。
公式トラッキング・マップはこちら。
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